Gitの基本的な使い方: Gitの設定
Gitの設定
設定ファイル
Gitの設定情報は設定ファイルに保存されます。
設定ファイルはシステム、ユーザー、リポジトリの三種類あり、以下の順番で読み込まれます。
- システム設定を読み込む
- ユーザー設定を読み込む
- リポジトリ設定を読み込む
設定ファイルの中身はキー・値(バリュー)方式で管理されています。
同じ名前のキーは後から読み込まれた値で上書きされますので、適用範囲(スコープ)が徐々に狭まるイメージになります。
最もよく使うのはユーザー設定でしょう。
設定ファイルの値一覧を確認
各設定ファイルの値を確認するにはどのファイルを読み込むか記述します。
- システム設定:git config –system –list
- ユーザー設定:git config –global –list
ユーザー設定であれば–userになりそうなものですが–globalを指定します - リポジトリ設定:git config –local –list
–localはカレントディレクトリを該当するリポジトリのディレクトリへ移動してから実行する必要があります。
各設定ファイルの実態
各設定ファイルの実態は以下のパスにあります
システム設定:system
インストールされているGitにより異なるようですが、以下が参考になるでしょう
例えばC:\Program Files\Git\mingw64\etc\gitconfig
ユーザー設定:global
ユーザーホームの~/.gitconfig
例えばC:\Users\ユーザー名\.gitconfig
リポジトリ設定:local
該当するGitリポジトリディレクトリの.git\config
ユーザー設定
git config –global user.name “Firstname Lastname"
git config –global user.email “email@exsample.com"
上記コマンドはglobalが指定されていますので、ユーザー設定に値を保存します。
つまり、実行すると~/.gitconfigに設定値が保存されます。
ここで指定したユーザー名やメールアドレスは一般的にコミットログなどで公開されますので注意して設定しましょう。
ちなみに~/.gitconfigなどの設定ファイルはテキストファイルですのでエディターで直接開いて編集してもかまいません。
localの設定情報を記述することで、特定のリポジトリでのみ異なったユーザー名やメールアドレスを使うことができます。
必要があればそのリポジトリで作業する前に設定しておくとよいでしょう。
git config –local user.name “Firstname Lastname"
git config –local user.email “email@exsample.com"
エディター設定
Gitに設定するエディターはコミットメッセージを入力する際などに使用するエディターの設定です。
git config –global core.editor 'vim -c “set fenc=utf-8″'
上記コマンドはエディターにvimを指定しています。
Gitで使用するエディターは設定がない場合、デフォルトでvimが設定されています。
CUIになれていない場合やvim特有の操作になれていない場合は他のエディターを設定した方がよいでしょう。
特にCUIのエディターを指定する必要はなく、メモ帳などのGUIのエディターでも構いません。
例えばメモ帳をエディターに指定する場合は以下の様に設定します。
git config –local core.editor notepad.exe
色設定
git config –global color.ui auto
git config –global color.diff auto
git config –global color.status auto
git config –global color.branch auto
識別しやすいよう色設定を行います。